ラッシング
( Rushing )
解説
アプルーブド ルール(A. R.)とは、想定した状況に対する公式な見解となります。
* 定義 *
記録上スクリメージからのプレイは、以下を除き、全て「ラッシング」として判断する。
●スクリメージ・ライン後方からのキックを行うとき。
●スクリメージ・ライン後方からのパスを行うとき。
Article 1.
センターよりスナップを受けたことから始まるスクリメージプレイは、「ラッシング」として記録される。
Article 2.
ラッシングによる獲得ヤードは、スクリメージ・ライン(ボールの先端)から、ボールがテッドになった地点までの距離である。
また、ファンブルの場合は、相手チームがリカバーした地点までの距離である。
※公式規則書に記載されているプレビアス・スポット(PS)からサクシーディング・スポット(SS)までとなります。
Article 3.
ラッシングによる獲得ヤードは、前進した距離(ゲイン・ヤード)と後退した距離(ロス・ヤード)の合計(ネット)となります。
Article 4.
ファンブルやブロックミス等によってスクリメージより後退した位置でボールデットとなった場合でもボールキャリアへ後退した距離(ロス・ヤード)のラッシングを記録する。
Article 5.
よく見られるオプション・プレイのひとつとして、QBがロールアウトし、テールバックへピッチアウトするものがあります。
ピッチを受けたテールバックの選手がどの地点でボールを確保していようが、ラッシングによる獲得ヤードはスクリメージラインを起点とした距離となります。
この場合、ピッチをした選手は、ランの回数とヤードの対象にはならない。
A.R. 1.
Bチーム30ヤード、Aチームのボール。
QBは、アダムス(Adams)
ランオプションプレイを展開し、Bチーム29ヤードまで前進した地点でピッチ。
後方からアレンが、このピッチを受け取り、Bチーム20ヤードでボールデッドとなった。
記録
アレン ラッシュ 1回 10ヤード
A.R. 2.
Bチーム30ヤード、Aチームのボール。
QBは、アダムス
ランオプションプレイを展開し、Bチーム20ヤードまで前進した地点でピッチ。
後方からアレンが、このピッチを受け取り、エンドゾーンに走り込みタッチダウンとなった。
記録
アダムス ラッシュ 1回 10ヤード
アレン ラッシュ 0回 20ヤード タッチダウン1回
Article 6.
スクリメージを越えてラテラルパスが発生した場合は、Article 5.に従った記録をする。
A.R.
Aチーム40ヤード、Aチームのボール。
アダムスは、Bチーム40ヤードまで前進した点で、後方にいたアレンにラテラルパスを投じた、アレンは、(ラテラルパスを)Bチーム42ヤードで受け取り、Bチーム20ヤードでボールデッドとなった。
記録
アダムス ラッシュ 1回 18ヤード
アレン ラッシュ 0回 22ヤード
Article 7.
スクリメージ・ラインの手前でラトラル・パスが発生したときは、ラトラル・パスによる規定に従って記録する。
A.R.
Aチーム20ヤード、Aチームのボール。
Aチーム17ヤード地点で、アダムスがスナップを受けた後に、後方にいたアレンへラテラルパスを投じた。
アレンは、Aチーム15ヤードでボールを受け、その前進は、Aチーム34ヤードでボールデッドとなった
記録
アレン ラッシュ 1回 14ヤード
Article 8.
ピッチやハンドオフが悪いためにボールをもらった選手がゲインできなかったときは、ランの回数とヤードを最初にボールを持っていた選手に記録する。
(注)悪いピッチ、ハンドオフの決定は、記録員が決めるが、ボールをもらう選手の通常の努力で、そのボールを扱いかねたときや、スムーズな動きを継続しえないときにピッチやハンドオフが悪かったと判断するべきである。
A.R. 1.
Bチーム30ヤード、Aチームのボール。
アダムスからアレンへピッチ
アレンは、Bチーム32ヤードでボールデッドとなった。
記録員は、このアダムスからアレンへのピッチは、悪いピッチであったと判断
記録
アダムス ラッシュ 1回 △2ヤード
A.R. 2.
Bチーム30ヤード、Aチームのボール。
アダムスは、Bチーム26ヤードまで前進した地点で、アレンへピッチ
アレンは、Bチーム29ヤードでボールデッドとなった。
記録員は、このアダムスからアレンへのピッチは、悪いピッチであったと判断
記録
アダムス ラッシュ 1回 1ヤード
A.R. 3.
Aチーム40ヤード、Aチームのボール。
アダムスからピッチされたボールは、アレンがいた位置の後方のフィールドへ
アレンは、転がるボールを拾い上げ、Aチーム34ヤードでボールデッドとなった。
記録
アダムス ラッシュ 1回 △6ヤード
Aチームのファンブルロストは記録しない。
A.R. 4.
Aチーム40ヤード、Aチームのボール。
アダムスからピッチされたボールは、アレンがいた位置の後方のフィールドへ
Aチーム35ヤード点で、ブラウンが拾い上げ、Aチーム30ヤードでボールデッドとなった。
記録
アダムス ラッシュ 1回 △5ヤード
Aチームに、ファンブルロストを記録
ブラウン ファンブルリターン 1回 5ヤード
Article 9.
不正確なピッチや悪いハンドオフがスクリメージ・ラインを越えてから発生した場合は、最終的にボールを確保している選手に対してラッシングの回数とラッシングによる獲得ヤードを記録する。
A.R. 1.
Bチーム30ヤード、Aチームのボール。
アダムスは、Bチーム26ヤードまで前進した地点で、アレンにピッチをした。
アレンは、Bチーム28ヤードでボールを拾い上げ、Bチーム20ヤードでボールデットとなった。
記録員は、このアダムスからアレンへのピッチは、悪いピッチであったと判断
記録
アレン ラッシュ 1回 10ヤード
A.R. 2.
Bチーム30ヤード、Aチームのボール。
アダムスは、Bチーム23ヤードまで前進した地点で、アレンにピッチをした。
アレンは、Bチーム29ヤードでボールを拾い上げ、Bチーム24ヤードでボールデットとなった。
記録員は、このアダムスからアレンへのピッチは、悪いピッチであったと判断
記録
アレン ラッシュ 1回 6ヤード
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